登録有形文化財
一條の歴史的建造物である本館と土蔵が、
国の登録有形文化財に登録されました。
今朝の河北新報朝刊に掲載されています。
昨日、夕方の地元ニュースでも報道されていました。
一條の本館は、何世代か前の時代に国の文化財に登録したいという
お話しを頂戴した時、「そんなものは要らない。」とお断りをして使用していた
という話でした。その当時はそれで正解だったと思います。
当時、湯治場で本館には湯治客が泊まる部屋が不足する程、湯を求めて
お客様が来ていたそうですが、文化財に登録されると客室として使用できな
かったり、建物に手を加えられなかったりと言った規制がかかり、拝観料を
頂戴して館内をお見せするだけだったと聞いています。
それでは全く経営が立ち行かなくなるため「そんな物は要らない」
と言ったそうです。
しかし、現在では新しい現代文化財の形が出来、将来へ渡り保存して行く為に
と考えて今回の登録有形文化財の申請に至りました。
お客さまから勧められたり、お客様から保存して欲しい。という声を沢山頂戴し
勿論、私達はこの本館を磨き続けて歴史を次世代に繋ぎつつ、
地元やお客様に愛される旅館経営を目指しております。
この美しい外観はお客様を魅了しています。夕暮れに料亭の灯りが
付き始める時のこの雰囲気が私も気に入っていて私が指示をして
カメラマンさんにここからこの様にして撮影してください。と言って
撮った写真です。 昭和の雰囲気を感じさせる和室から眺めると
「温泉に来た~」という感じに浸れる事でしょう。私がそうでしたから(笑)
更に、一條の土蔵です。
日本的なロケーションフォトを撮影したものはこちらです。
昭和って感じかな 素敵なロケーションでしょう うっとり・・・・
現地視察に審議会の先生が訪れた時に是非、「土蔵も登録したい」
と言って下さいました。
この本館の個室料亭で味わうお料理「森の晩餐」は、格別です