苦手食材の対応
近年は、食べられない物やアレルギーがあるお客様が多くなりました。
食事を提供する側も、大変細かい対応に苦慮していると思います。
一條は、たった24室しかない宿なのでお客様一人一人に合わせた
対応をスタッフと厨房が一体となって神経を使いながらしておりますが
それには厨房の積極的な協力がなければ難しいです。
料理長を筆頭に、厨房スタッフ達は
苦手食材やアレルギーのあるお客さまの担当者まで把握し
サービススタッフが間違えない様に、積極的に声を掛けたりして
くれていてそんな事してくれる厨房って他にあるのかな
とつくづく感心しています。
毎日厨房とのミーティング時に一人一人のお客様の苦手食材を使用している
料理内容の変更などを細かく打ち合わせをしていますが、
これは大変だ。・・・・と心配になる内容もあります。
厨房の料理内容を書いてあるホワイトボードを眺めたら、
思わず「料理長ありがとう。」と言ってしまいました。
乳製品・小麦粉・卵などは、よくアレルギー製品として扱われている
食品で、つなぎ等に使用するとサービススタッフやお客様は見た目
では判断できませんね。
日本料理はとても細かく手の込んでいる料理の一品一品
が品数も多く美しく盛られています。
サービスするスタッフ達は、この方は〇〇が苦手だから〇〇に変更します。
とミーティング時の料理長の言葉を聞き、一人一人のお客さまの所に
一生懸命自分なりに分りやすくメモをします。夕食の前には
予約時の情報や、到着時に追加された苦手食材の情報等をチェックします。
それでも、ついうっかりしてしまうのが朝食です。
夕食時にキチンと対応し把握しているという安心感からでしょう。
どんなに完璧に注意していても人間なのでうっかりしてしまう時もあります。
だからこそ、お客さまに協力をお願いしています。
「もし苦手食材が出てしまいましたら声をかけて下さい。すぐにお取替えします」
私はこのお客様の苦手食材に細かく対応する為に、
料理を選択して頂くという事をずーっと以前に思い付きました。
「焼物」を肉か魚のどちらかをチョイス。「鍋物」も肉か魚のどちらかをチョイスして頂く。
これによって肉が食べられない方に対応出来、厨房も大変な思いをせずに済みます。
日々努力し、常にお客様に喜んで頂き、スタッフ達の仕事も負担軽減する。
売上も伸びる。と3つの同時進行になる様な事を常に考えています。
毎日、お客様の為にと対応してくれているスタッフ達に心から感謝しています。
これからも、お客様に深い愛情を添えて共に頑張りましょう。