制服
5年くらい前かな 今の制服にしたのは・・・・
制服がいい。というお客様が多い。旅館なのに新鮮なんでしょうね
昔を知っている方は、「作務衣」の時期が2年くらいあったので制服が変わり
作務衣の方がいい。という方もいらっしゃいます。しかしながら・・・・
私共には、全てに理由があります。
湯主一條がここに建っている理由。料理が薄味な理由。制服の理由。
同業者の方々も時々一條で制服なので、制服がいいのかと思う方々も
いらっしゃるようですが、「湯主一條」だから制服にしたのです。
他の同業者さんは制服にする必要はないでしょう。
何故なら・・・・一條の素敵な「本館」
個室料亭のお部屋の中はポカポカ でも・・・・廊下は・・・
昔の手作りのガラス(歪んでいたり、空気が入ったり)。
廊下は冷えるのです。
(お客様には温かいポンチョを用意し廊下を歩くのは一瞬ですがスタッフは何度も行き来します)
更に「木造1部4階建て」階段があるのです。
夏は、本館の料亭のお部屋の中はエアコンが効いていますが廊下は暑いのです。
スタッフが動きやすいように。冬は温かいように。
お客様には礼儀正しく正装に。という事を永い間考え続けていたら
ある時ひらめいたのです そうだこれだ
① お料理を運ぶ階段の上り下りは危険なので、パンツスタイルが動き易いだろう。
② 冬はパンツスタイルなら中にスパッツやタイツを履く事が出来る(お客様には見えない)
③ 「作務衣」は1枚生地だが、制服は裏地が付いていて保温性がある。
④ 春は、ジャケットを脱いでベスト姿。
⑤ 夏はブラウスで涼しく
⑥ 秋は裏地の付いたベストの上に裏地の付いたジャケットを羽織る。
⑦ 真冬はブラウスの中にハイネックのセーターを着込む。
⑧ 「作務衣」には草履だが草履は足元が冷える。制服には靴。
靴は保温性があり冬は厚手の靴下を2枚重ねて履くようにと言っています。
この制服の着用の仕方をスタッフに説明した時は・・・皆びっくり
「これはいいわ」 全員一致で大喜びされ、しかも見た目も紳士。
真冬に撮った写真ですが、こんな制服です。
着物も温かく素敵なんですが、階段を着物では危険。
袖が邪魔で洗い物等できません。
経費的には作務衣と比較すると2倍も3倍もかかりますが
しかも一人一人のサイズに合わせなければならず作務衣のようにフリーサイズと
いう訳には行きません。
お客様には礼儀正しく正装で、季節ごとに替わるスタッフの制服も仕事の効率を
良くすると着心地が良いので接客も良くなる。 一石二鳥どころか一石三鳥
奥深いでしょ お客様にレトロな情緒と雰囲気を楽しんで頂く湯主一條は
工夫とアイデアが必要なんです