古事記
21世紀を代表する歴史学者である
アーノルド・J・トインビー(1889-1975)は
「12・13歳くらいまでに民族の神話を学ばなかった民族は、例外なく
滅んでいる」と言い残しています。
この言葉は、日本人が日本神話を学ばなくなったら日本民族は滅亡する運命
にあることを示唆しています。
世界的に日本食がブームになっている今、日本料理を提供している私たちが
和食に対する知識を深めようと皆で勉強している最中ですが
日本料理の奥深さに和食の料理人に対する尊敬の念が湧いてきました。
日本料理は日本の歴史そのもの。それは「古事記」や「日本書紀」
にまで遡り天皇との関わりや、作法・季節の行事・お祭りやしきたり等
日本人として自然観・死生観・歴史観また伝統的な精神である「大和心」
なども日本料理と密接に関わります。
私は小学校で食育の親子活動があり嫌いな野菜をチョコレートに付けて食べる。
という授業に参加してきました。
魚と野菜を中心にしていた日本人の食事内容が西洋的に
なり同時に野菜不足になっている。
野菜を1日300グラム摂取する必要があるそうです。勉強になりました。
野菜を摂る事も重要ですが、ジャンクフードが身近にあり子供達
は味覚音痴になっていると心配されるお客様の声を聞きました。
と同時に、家庭で食事のマナーを教えなくなり迷い箸や「いただきます」
という感謝の気持ち等も日本人としての食育の一つではないかな?
とも思います。
日本らしさをこれからいらっしゃる海外のお客様に伝えるべく私たちは
自分達の住んでいる日本を改めて勉強し良さを海外の方に伝える役目を
果たし日本ファンを沢山増やしたいですね。
今後の日本旅館を継承していく為にも。
やっと届きました。「古事記」全ての客室にご用意しましたので
この秋、ゆっくりと温泉と日本料理と日本の歴史を堪能して下さいね。