サバイバル
「一條の裏山にそろそろタケノコが出てくる頃だな。」と料理長が
言い出し・・・・「じゃあ裏山に登った事が無い人がいるので、皆で
行ってみよう」という事になりました。それを聞き支配人が・・・・
「山、行くの」といつもタケノコを掘りに言っている支配人は、
俺の出番だと言わんばかりに、長靴を履き、隊長役を務める事
になりました。裏山の頂上には、「天狗が相撲をとった」といわれの
ある、「天狗の相撲場」があります。
支配人は、タケノコなんて見る余裕も無い程、もの凄いスピードで
あっという間に頂上まで駆け上がり・・・・・私達は必死で付いて
行きました。 はーはーはーはー
「この頂上から温泉街の反対側に降りれる」事を知っていますが
社長と数人しか行った事が無かったし、昔はお客様の素敵な
散策路だったが、所どころ崩れていたりしているので温泉街の
人達で市に整備を以前からお願いしているがの予算が無くボツ。
「危険なのでお客様にはご案内しないようにしましょう」
という事になっていた道。
「よし行ってみよう」という事になり、そこから私達はサバイバル
「社長が川を渡って行くんだけど、橋など崩れていて危険だ。
と言ってたよ」とすぐに川が出てきて、「川だ」 と喜ぶと
支配人が長靴でこの先行けるのか見に行くと OKサイン
ウオーキングシューズだった私達は、川に石を投げシューズが
濡れないように、唯一長靴を履いていた支配人が人間手すりに
なってくれてやっと川を渡りました。
ところが、何度も川を渡らなくてはならなくて・・・・・
ぐんぐん進むとだんだん皆、不安になってきました
まるで、インディジョーンズの世界 私達、冒険隊
ディズニーシーのアトラクションの舞台の様
橋が崩れていたり・・・・断崖絶壁の崖っぷちを何度も歩き
足元の落ち葉が滑り、隊長の支配人が「気を付けて
危険だ滑るよ」と先を進み、私達女性陣は、男性陣に
つかまりながら、何とか無事に戻ってくる事が出来ました。
とっても楽しかったし、景色も素晴らしかった
滝も沢山あって、「これはお客様にご案内したら感動するよね」
と皆で話しながら帰ると、社長達が「2時間も帰って来ない」
と心配していました。
素晴らしい裏山に私達全員、大興奮
でも、確かに余りにも危険で今の状態ではお客様にはご案内できない。
もったいないな~・・・・本当に素晴らしかった・・・・・
社長は、「今回の震災で市は、予算が無いはずだからもう、2・3年は
裏山の遊歩道整備なんて出来ない。」
でも、「きっといつか整備を実現してお客様に喜んで貰おうよ」
と皆で感じました・・・・・・これからの温泉街活性化の為の
最高に素晴らしい場所を見つけました